【トップ10】彼氏/彼女が打ったのに自分はワクチンを打たない理由ランキング

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「パートナーがワクチンを打ったのに自分は打たない理由って何?」みたいな研究(R)が出てて面白かったです。

人間が周囲の人間の影響を受けまくる!って話は有名で、特にパートナーとの関係ではアルコールの摂取量、睡眠時間、運動量、野菜の摂取量、ストレス、腸内環境といった様々な領域で高い類似性が確認されているんですよ。となればワクチンを打つか打たないかという選択の場面でも「彼女/彼氏が打ったなら…」ってなりそうですけど、そこらへんで不一致が出る理由って何なんだろう?ってところを調べてくれたわけですな。

で、これがどんな研究だったかといいますと、

  1. 18歳以上で、6か月以上パートナーと同棲している男女1,299人を集める
  2. 自分とパートナーがワクチンを打ったか(フルワクチン)を回答してもらう
  3. カップル間でワクチン接種に不一致がある場合には、「なんで自分はワクチンを打たないのか?」「なんでパートナーはワクチンを打たないと思うか?」って理由を考えてもらう

みたいになります。まあこの調査ではカップルの片方にしかアンケートに回答しもらっていないし、教育レベルや収入といった要素の調整も行われてないんでエビデンスの質としてはいまいちって点にはご注意ください。

というわけで、調査の結果はこんな感じになりました。

  • 63.28%の人はカップルがともにワクチン接種を完了、21.09%のカップルでは両者ともにワクチンを打っていなかった。残りの15.63%ではカップルのいずれか片方しかワクチンを打っていなかった
  • パートナーがワクチンを打ったのに自分は打っていないという人にその理由を尋ねたところ、その理由を重要度順に並べると以下のようになった
    1. ワクチンは安全じゃない(5.66ポイント)
    2. ワクチンについてよく知らない(5.46ポイント)
    3. ワクチンは必要ない(4.80ポイント)
    4. ワクチンは自分を病気にするかもしれない(4.58ポイント)
    5. ワクチンは意味ない(3.94ポイント)
    6. 注射が嫌い(2.48ポイント)
    7. 宗教やスピリチュアルな思想に反する(1.03ポイント)
    8. 医療環境が不適切(0.94ポイント)
    9. Covid-19が現実とは信じられない(0.68ポイント)
    10. 主治医や他のヘルスケアプロバイダーにやめておいた方がいいといわれた(0.56ポイント)

といった感じ。そのほかには、「もうCovid-19にかかっていると思う」「Covidは怖くない」「もう免疫を持ってる」といった理由が挙げられたらしい。宗教的な理由の重要度がそこまで高くないのはちょっとびっくりっすね。また、15.63%という数字を米国全体の人口に適用できるとしたら公衆衛生上相当な問題といえそうな気もしました。

研究チーム曰く、

カップルの片方しかワクチンを打っていない場合、既にワクチンを打ったパートナーの存在のおかげでワクチン賛成派に意見を換えさせることができるかもしれない。社会規範ベースの介入は間違った情報や間違った認識を校正させる確率を向上させるのに役立つだろう。

とのこと。政府やメディアが「ワクチンを打った方がいいよ!」っていうよりも、一番身近にいるパートナーに「ワクチン打ってもそこまで大きな副作用はないし、むしろ打ったお陰で毎日を安心して暮らせるわぁ」って言われた方が効果的かもよ!って話ですな。

まあ繰り返しになりますが、この研究を日本にも同様に当てはめられるかは疑問だし、いくらパートナーであっても「ワクチンは打った方がいいんだよ!」っていうメッセージの伝え方を間違えると逆に「ワクチンは危険だ!」って認識を強めてしまう結果になりかねませんのでご注意ください。

ただ、家庭内感染は主流な感染源の一つってことは既知ですんで、ここら辺の問題はしっかりカップル間で相談しておきたいところでしょうな。

Tomohiro Okugawa

科学的知見を自分の体で試して、日常生活に活用していく人。知識の収集が趣味で一般向けにその共有をしたいと思って執筆中。京都大学環境衛生学等。

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